LPガスについて
環境にやさしい
地球温暖化をはじめ、さまざまな環境問題に貢献するLPガス。
現在、世界規模で低炭素社会の実現に向けたさまざまな取り組みがなされています。日本でも2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を80%削減を目指し、省エネルギーの推進を始め、化石エネルギーの高度有効利用や非化石エネルギーの導入拡大などを図ろうとしています。
温室効果ガスを削減するには、クリーンなエネルギーを効率的に利用することが必要です。LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともにCO2排出量が少なく、燃焼時の排出ガスも極めてクリーンなエネルギーです。
LPガスによるCO2削減
化石エネルギーの中では相対的に環境負荷の小さいLPガスの需要を伸ばすことによって、CO2排出量の削減に大きく貢献することができます。例えば、高効率給湯器「エコジョーズ」や家庭用燃料電池「エネファーム」の普及、産業用部門における重油からの燃料転換の推進、既存乗用車のLPGハイブリッド化等を進めることによって、合計最大で約1,500万トンのCO2削減を見込むことができます。
CO2削減量 | 前提 | |
---|---|---|
高効率コンロ | 50万トン/年 | 全てのLPガス仕様のコンロを高効率化すると… |
家庭用燃料電池 (エネファーム) |
120万トン/年 | 家庭用燃料電池が100万台普及すると… |
高効率給湯器 (エコジョーズ) |
190万トン/年 | 従来型給湯器(約1,000万台)をすべてエコジョーズにすると… |
燃料転換 | 820万トン | 産業用コジェネレーションシステムの普及、A重油等からの燃料転換を進めると… |
LPGハイブリッド車 | 230万トン | 既存の乗用車、タクシーを全てLPGハイブリッド車にすると… |
合計 | 1,410万トン | 長期エネルギー需給見通しにおけるCO2削減目標(最大導入ケース)304百万トンのおよそ4.6%に相当 |
エコジョーズ
エネファーム
Siセンサーコンロ
産業用コジェネ
LPGハイブリッド
様々な分野で活躍
持ち運びが容易で、さまざまな場所と分野で活躍するLPガス。
LPガスは容易に液体にすることができます。液体にすると体積は気体時の1/250となるので、LPガス容器に充てんしどこにでも運ぶことができます。このため、都市部や郊外だけでなく、離島や山間部等の地方における重要なエネルギー源として、幅広く利用されています。
また可搬性に優れたLPガスは、災害時のエネルギー源としても多くのメリットがあります。
LPG自動車の特徴
タクシーではそのほとんどが燃料としてLPガスを利用しています。第一の理由は衝突しても爆発しないという安全性によるもの。
そして、燃費がよく、炭素等でエンジン内を痛めることがないため、タクシーだけでなく、長時間走るトラックにも活躍しています。
- 1排気ガス
- LPGは完全燃焼するため排気ガス中の一酸化炭素(CO)量が極めて少なく、ガソリンのようにオクタン価を高めるための鉛化合物、硫黄分やベンゼンも少ないのでガソリン車やディーゼル車と比べると排気ガスがクリーンといえます。
- 2LPG価格
- LPGは、ガソリンの価格と比べて十数年来ほぼ半額程度です。
- 3安全性
- LPG自動車は昭和37年頃から走行していますが、現在の固定式(ガス容器)になってLPG関連の事故例は未だ一件もありません。
ガス容器の規格は、高圧ガス取締法という厳しい法律で定められています。 - 4エンジン寿命
- LPGは、通常気体で使用しほとんど完全燃焼するため、シリンダー壁の潤滑油が洗い流されることや薄められることが少ないので、潤滑が完全に行われエンジン寿命が長くなります。
潤滑油(エンジンオイル)も長持ちします。
上中産業のLPGガス車