LPガスについて
災害に強い
復旧も早く、避難場所での生活を支えるLPガス。
「地震列島」と呼ばれる日本では、災害発生時においても安定期的に使用可能なエネルギー源を確保することが重要な課題となっています。
LPガスは、各需要家ごとに個別に供給可能な「分散型エネルギー」なので、災害発生時にガスの供給が遮断された場合も、個別に調査・点検を行うことで 都市ガスや系統電力に比べて相対的に早く復旧させることができます。
また、通常の場合、家屋の横にLPガス容器が2本設置されており、言わば軒下に在庫がある状態となっているので、1本目が切れても、2本目で1か月以上ガスを使い続けることができます(50kg容器×2本の場合)。
分散型エネルギーとは?
事例:東日本大震災
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県では、津波で建物が損壊又は流されてしまったもの等を除いて、地震発生後約3週間程度で大方の復旧が完了し、都市ガス及び電力よりも早い時期に全面復旧を果たしています。
被災3県における各インフラの供給不能戸数の推移(推計を含む)
出典:経済産業省「東日本大震災を踏まえた今後のLPガス安定供給の在り方に関する調査」(平成24年2月)
避難所で活躍するLPガス
地震災害等により家屋が倒壊した場合、被災者は避難所や仮設住宅での生活を強いられることになります。そんな時でもLPガスは、給湯、煮炊きに加え、暖房、発電など行うためのエネルギー源として、当該施設に迅速に設置し、被災者の生活を支援することができます。これも「分散型」の特性を活かした大きな強みの一つです。
避難所で利用されるLPガス
避難所(埼玉県加須市)に供給設備を設置
炊き出し(石巻市)
写真提供:(株)石油化学新聞社
もしものときに活躍する様々なLPガス機器
災害時にLPガスを迅速かつ安全に供給することができる「災害対応型LPガスバルク供給システム」を始め、発電機や炊き出しセットなど、LPガスには災害時に活躍する機器が多数ラインナップされています。詳細については「災害対応型LPガスバルク供給システム」の項をご覧ください。
災害対応型LPガスバルク供給システム
東日本大震災被災地の方の声
当協会で実施したWEBサイトキャンペーンにおいて、東北をはじめとする東日本大震災の被災地の方々から「LPガスでよかった」というご意見を多数頂戴いたしました。ここにその一部をご紹介いたします。
宮城県・50代
この度の大震災の時に多くの家で都市ガスの供給が止まりましたが、幸い私の家はLPガスで止まることがなく、大変助かりました。そのおかげでガスが使えない友人たちの家族にお風呂を使ってもらったりできました。こういうときに役に立てることができてLPガスでよかったと思いました。
岩手県・40代
今回の震災があるまでは電気の方が割安で安全なイメージがありましたが、震災の時ガスだけがすぐに使えて助かったので、ガスに対する認識が大きく変わりました。
茨城県・30代
我が家でもガスを使用しています。3月の地震の際も電気は止まってしまいましたがガスが使えたので調理に大変役立ちました。世間ではオール電化が普及しガスを使っているのが時代遅れな感じはしてましたが、奇しくも震災という大災害の時に時代遅れなどと思っていた自分がはずかしくなりました。いつ起こるか分からない大災害の時に機能するものこそ長く使っていきたいのもだと感じました。
茨城県・30代
以前は、LPガスというとガス代が高いというイメージがあり敬遠していました。しかし、震災を経験し、考えが変わりました。災害時に強いというのはもちろんですが、環境に優しく、危険が少ないということがわかりました。さらにホームページを拝見し、日々リスクと隣り合わせで作られたエネルギーを使うよりも、安心して使うことができるLPガスの方が環境にも未来にもやさしい生活が送れる事が分かりました。子供たちの未来のために、母として、考えさせられるよいきっかけになりました。